第70回防災問題研究会
「元新聞記者が覗いた世間のウラ側と 危機管理のメディア対応 7つの原則」

代表幹事 菊池 正義(新日本石油精製)


 

事故発生・不正発覚など組織が危機に直面した場合、大勢のメディアが押しかけますが、メディアへの対応を誤ったため取り返しのつかない事態を招いた企業が数多くあります。そこで、3月23日に元新聞記者の秋山紀勝先生よりマイナス面を最小にするメディア対応の7つの原則をご講演戴くと同時に、38年の記者歴を通して垣間見た世間のウラ側を面白くご紹介いただきました(参加者42名)。

 
ご講演いただいた秋山先生

危機管理のメディア対応 7つの原則

  1. 公開か非公開かで迷った場合、問題の種類や大きさにもよるが、隠し通せるなら非公開も考える。しかしバレた場合は遥かに大きなダメージを覚悟すること。
  2. 窓口を一本化する。最高責任者が10分位要点を説明し、現場を良く知っている部次長が詳細を説明。門前払いはマイナスになる。
  3. 要点をまとめたペーパーを出す。A4で2〜3枚が適当。あまり多くしない。その中で見解の統一性を確保する。
  4. 会見会場を早めに決めて、新聞記者をまごつかせない。
  5. 適切な会見時間を選ぶ。会見内容を録音することを記者へ伝えた上で録音する。
  6. 会見での質問は社名と氏名を名乗ってもらう。
  7. 開き直りは禁物。あくまでも謙虚に。

このほか、メディアの特性、メディアを使って組織を引き締める方法や、不祥事が起きた場合に正確な情報が幹部へ上がる仕組みをどのように作るかなどについても詳しくご紹介戴きました。
また、記者歴を通して垣間見た、東北地方に今も残る楢山節考にも通じる習慣、エリート公務員が県庁に放火した理由、1,000円札の図柄に秘められたエピソード、冬の釧路の電気代を滞納した母子家庭で火事から幼児二人が焼死した事件など、世間のウラ側を紹介戴きました。

【 講師と略歴 】
秋山 紀勝 (あきやま のりかつ)氏


略歴
昭和17年山梨県勝沼町生まれ。70年朝日新聞社入社。静岡支局員を振り出しに、清水、上越、会津若松市などに勤務。東京本社社会部員、釧路支局長、柏支局長、西埼玉支局長、東京本社電子電波メディア局デスクなどを務めて02年春退職。現在は著述業。日本ペンクラブ会員。山梨文芸協会会員。東京スピーカーズクラブ会員
著書
「黒い選挙の構図―ドキュメント無投票工作事件」、「バカで結構なんです」「野次馬記者の嫌われる理、「富 士北麓・ちょびちょび記者日記」など